よしふじ内科

診療時間 9:00-11:30、16:00-19:00 (平日・土日)※土曜日9:00-11:30 0721-55-3522
胃カメラ

胃カメラGastroscopy

当院の胃カメラ検査
(上部消化管内視鏡検査)

私は近畿大学医学部附属病院の消化器外科・肛門外科で25年の臨床経験を積み、1,500件程の胃内視鏡検査と外科手術を行ってきました。
内視鏡検査をもっと積極的に受けていただき、早期発見により、がんで苦しむ方を減らしたいため、当院の胃カメラ検査では、麻酔(鎮静剤)が苦手な方のためにも、麻酔なしの胃カメラ検査を行っています。鼻から内視鏡を挿入し、食道から胃、十二指腸までの粘膜をすみずみまで観察し、微細な病変を見逃さないよう、患者様一人一人と真剣に向き合い、丁寧な診察を心がけています。
また、一度駆除してもピロリ菌が再発している方が時々いらっしゃるため、当院では、検査時にピロリ菌を毎回チェックしています。
2019年9月の開院~今年7月31日までの内視鏡検査件数は、胃カメラ:743件でした。
地域の皆様へ感謝申し上げます。ありがとうございます。

当院の胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)はどんな人が受けたらよいの?

検査を受けたことがない方は、どんな検査か不安に感じられるかもしれませんが、胃がんの早期発見やつらい症状の改善のために、下記のような方は、年に1回は胃カメラを受けられることをお勧めいたします。特に症状があれば、年齢問わずご相談ください。

  • ピロリ菌の除菌成功された方(除菌後も胃がんの可能性はゼロにはなりません。除菌前に胃炎状態が進んでいれば、除菌後も胃がんのリスクはより高く残ります。除菌前に極めて小さながんが潜在的に出来ていることが原因とされています)
  • ピロリ菌がいる方
  • 気になる症状がある方(胸焼け・黒い便・みぞおちが痛い・ゲップ等)。
  • よく喫煙をされている方(禁煙者でも過去の喫煙歴が長い方)
  • よくお酒を飲まれる方(特に元々お酒を飲むと顔が赤くなる方)
  • ポリープなどがあり、経過観察の必要がある方

当院の胃カメラの特徴
(上部消化管内視鏡検査)

Experienced doctor & advanced technology 最新機器と豊富な検査実績に基づく診断

当院の胃カメラ検査は、5mm程の極細内視鏡スコープを使った経鼻内視鏡検査です。鼻からスコープを入れ、喉から食道・胃・十二指腸までを観察していきます。胃は大腸と比べて疾患の種類が多く、診断には豊富な経験が必要となります。当院では、大学病院での25年の臨床経験を活かし、精度の高い診断と安全な検査を行います。

最新機器と豊富な検査実績に基づく診断

Examination without use of sedative 麻酔(鎮静剤)を使わない胃カメラ検査

鼻の穴だけ麻酔をかけますが、眠るような麻酔ではないため、麻酔のリスクがありません。過去の手術経験等により麻酔が苦手な方でも大丈夫です。 胃内視鏡検査中も、患者様は意識があるため、内視鏡映像を一緒に観察し、状態を説明しながら検査を受けていただけます。胃カメラは辛いのではないかとご不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、長年の臨床経験を活かし、非常に細い5mmほどのスコープを使うため、人間ドックで経鼻式の胃カメラが通らなかった方でも通った実績もあります。もちろん、経口挿入の場合は麻酔(鎮静剤)をご希望の方には、麻酔も可能ですのでご相談ください。

麻酔(鎮静剤)を使わない胃カメラ検査

Hygiene management 徹底した衛生管理

新型コロナ感染対策も含め、徹底した衛生管理を行なっています。検査に使用した内視鏡スコープは、内視鏡学会ガイドラインに沿った洗浄方法で用手洗浄し、自動洗浄機にて消毒を行なっています。また血液や組織が付着する生検鉗子などは、使い捨てのディスポーザブルを使用し、再利用する器具に関しては高圧蒸気滅菌にて消毒し、徹底した衛生管理を行っています。

徹底した衛生管理

Driving is allowable 車で来院可能

麻酔(鎮静剤)を使わないので、お車で来院いただき、検査後はお車で帰っていただけます。お食事もすぐにとっていただけます。クリニック裏に第1駐車場をご用意しておりますので、お気軽にご来院ください。

車で来院可能

当院の胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の流れ

step01
初回診察

初回診察First pre-examination

まずはご来院いただき、検査にあたり、普段飲まれている薬、過去の既往歴や手術歴、ご不安に感じていること、つらい症状等をお話ください。患者様のおなかの状況を事前に把握し、胃内視鏡検査にて重点的にどこを診れば良いかを推測します。麻酔希望や過去の胃カメラ検査で嫌だったことがあれば、そちらもお気軽にご相談ください。

step02
胃カメラ検査の前日

胃カメラ検査の前日Preparation

胃カメラの前日21時以降は、飲水は大丈夫ですが、絶食していただきます。胃カメラ当日でも少しのお水のみ大丈夫です。牛乳、ジュース、お茶等色のついた飲み物は当日控えてください。

step03
胃カメラの当日

胃カメラの当日Inspection

鼻の穴にだけ軽い麻酔をかけ、鼻の穴から胃カメラを入れていきます。患者様は意識があるため、辛さや不安があればその都度対応可能です。
微小病変も見逃さないように、食道から胃、十二指腸へと平均して15分程度をかけ、観察をしていきます。患者様には内視鏡映像を一緒に確認しながら、説明を聞いていただけます。必要があれば組織検査(生検)も行います。

step04
胃カメラ検査後の説明

胃カメラ検査後の説明After inspection

当院では「大丈夫でしたよ。」では終わらせません。患者様ともう一度内視鏡画像を高精細モニターで一緒に観ながら、検査時に気になったことや、今後の生活の注意点等も詳しくご説明いたします。

胃カメラを薦める理由は、食道癌、胃癌の早期発見は大切ですが、それ以外にも逆流性食道炎では食道裂孔ヘルニアのある方ではお薬を中止することはなかなか難しく、そうでない方は、炎症の程度で短期間の治療で症状が改善することもあります。その違いを診断できます。胃炎、胃・十二指腸潰瘍についても、ピロリ菌感染の有無の診断や胃下垂の有無でお薬の調節が可能となります。また咽、声帯の状態も観察できます。いろいろな診断が可能であり15分程度の検査であるからです。数年に一度ではなく、気軽に受けていただけます。

胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)でわかる病気

胃潰瘍と十二指腸潰瘍 食後にみぞおちに痛みを訴える方が最も多いです。右上腹部に空腹時や夜間の胃痛は、十二指腸潰瘍で起こりやすいです。ひどい痛みのときだけ胃潰瘍とお考えの方が多いですが、痛みの強さは潰瘍の程度とあまり関連しておらず、胃の壁に穴が開くまで自覚症状がほとんどない方もいらっしゃいます。
潰瘍からの出血が増えると、吐血や下血を起こす可能性があります。血液は胃酸の酸化により黒色~褐色に変色し、吐血ではコーヒー様の吐物となり、下血では黒いタール便になります。また、出血増加により貧血になり、立ちくらみ・動悸・息切れなどにも繋がります。他にも、背中や腰の痛みが起こる場合や、胸焼けや酸味の強いゲップといった逆流性食道炎のような症状が起こることもあります。
胃潰瘍は7割以上がピロリ菌感染によって起こっているとされており、前述のような症状は、腫瘍の良性と悪性を問わず、同様に起こります。ピロリ菌感染以外では、鎮痛剤の飲みすぎが原因となることが多いです。
胃がん 胃がんによる症状は、ある程度進行してくるまで出てきません。むしろ痛みや吐血は胃潰瘍のほうが強い場合が多いです。
胃がんは早期発見が非常に大事ですが、早期ではほぼ無症状のことが多いため、患者様の訴える症状から疑ってさがしても、早期段階で症状から判断することは難しいのです。そのため定期的な内視鏡検査を受けることをお勧めいたします。
食道がん 食道がんは男性に多いがんで飲酒や喫煙との関連性があります。特にアルコール度数の高いお酒を飲む方に多いとされますが、初期症状はなく、食事の際に飲み込みづらいなどの症状が出た時にはかなり進行しています。食道周辺にはリンパ管や血管が多いので、転移の可能性を常に考慮する必要があります。
内視鏡検査(胃カメラ)などで発見される自覚症状のない食道がんは、早期がんであることが多く、治癒率は高くなります。また、食事摂取時のしみるような胸部症状は、がん初期にみられることがあります。
ピロリ菌感染症
萎縮性胃炎(慢性胃炎)
ピロリ菌は、高齢者ほど感染率が高く、50代以上の約70%が感染しているとされています。ピロリ菌の主な感染ルートが井戸水だったためです。つまり昭和初期以前に幼少期を過ごされた方は、井戸水が生活水であり、ピロリ菌に感染しやすい環境でした。また、何らかの経路で、親から子へピロリ菌感染している可能性もあり、年代問わずピロリ菌に感染されていることがよくあります。
ピロリ菌に感染すると、慢性胃炎をおこし、時間をかけて萎縮性胃炎を経て胃がんの原因となります。ピロリ菌に感染されていた方は、除菌後も胃がんの可能性はゼロにはなりません。除菌前に極めて小さながんが潜在的に出来ていることが原因とされています。そのため毎年定期的に胃カメラ検査を受けることをお勧めいたします。
ポリープ 胃ポリープとは、胃の上皮から発生するドーム状に突出したものをいいます。胃の中で盛り上がった出来物は全て胃ポリープと呼びます。胃ポリープのほとんどはガンにはならず、基本的には切除が必要でない良性ポリープです。
ただし、胃腺腫と呼ばれるポリープは、大きくなるとガンになる可能性があるため、定期的な観察か切除せねばなりません。バリウム検査で胃のポリープの指摘を受けることがありますが、バリウム検査ではポリープの種類までは見極めることはできません。胃内視鏡検査(胃カメラ)を受け、実際にポリープを確認した上で、どのような経過観察・治療が望ましいのかを確認しておくことがとても大切です。
逆流性食道炎 胃酸は強力な酸性ですが、胃粘膜は粘液で守られているためダメージを受けません。一方、食道にはこうした粘液がないため、胃酸や消化酵素が逆流して長時間触れることで発症します。
呑酸と胸焼けがを訴える方が最も多いですが、喉の違和感や咳などが続き、喘息や風邪と誤解されることもよくあります。逆流性食道炎は、無症状なのにひどい潰瘍がある場合もあり、自覚症状と炎症具合が一致しません。また、慢性的に再発を繰り返すことが多く、食道ガンのリスクが上がることが知られています。お早めに受診して食道粘膜の状態を確認し、炎症がしっかり治るまできちんと治療を受けるようにしてください。
機能性ディスペプシア 内視鏡で観察しても異常が認められないのに、胃の不快感がある方、薬が効かないか飲むのをやめると症状が残ってしまう方に、この疾患が多く見られます。最も頻度の高い疾患の1つであり、以前は自律神経失調症として一括りにされることが多い疾患でした。
この疾患の特徴は、原因が複数存在するため、治療法も様々である点です。具体的な原因としては、胃の働きが弱くなっている、刺激性の強い「胆汁」が胃内に逆流、胃酸の出過ぎ、ストレス、ヘリコバクター・ピロリ感染症などです。
胃ガン・胃潰瘍・胃炎などの器質的疾患がない場合に最後に診断されます。機能性ディスペシアと類似した症状は他の疾患でも起こることがあるため、内視鏡やエコーなどの検査で確かめる必要があります。生活習慣の改善で治る方もいれば、一般的な胃薬で治る方もいる一方、抗うつ剤や漢方薬にしか反応しない方などもいらっしゃいます。つらい症状を薬物療法で効果的に抑えながら、できる範囲で生活習慣を変えていきましょう。